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積極的な運動と前立腺がん患者の死亡リスク [泌尿器科]

積極的な運動により前立腺がん患者の死亡リスクが低下
転移のない前立腺がんと診断された男性は積極的に運動することで死亡リスクが低下すると,米ハーバード大学などのグループがJournal of Clinical Oncologyの2月20日号に発表した。

同グループは,Health Professionals Follow-up Studyの参加者で非転移性前立腺がんと診断された男性2,705例を対象に,身体活動と全死亡および前立腺がんによる死亡との関係を検討した。
診断から4年以上経過後の死亡は548例で,20%が前立腺がんによる死亡であった。

多変量解析の結果,身体的に活動的な男性は全死亡と前立腺がんによる死亡リスクが低かった。
週90分以上の通常〜早めの歩行と週3時間以上のきつめの運動により,全死亡リスクはそれぞれ46%,49%低下した。また,週に3時間以上きつめの運動を行う男性は1時間未満の男性と比べ,前立腺がんによる死亡リスクが61%低かった。

出典  MT Pro 2011.3.10
版権  メディカルトリビューン社

<原文>
Physical activity and survival after prostate cancer diagnosis in the health professionals follow-up study.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/21205749

膀胱がん [泌尿器科]

膀胱がん 前臨床モデル活用で臨床試験をより最適に
クリーブランド・クリニック(オハイオ州クリーブランド)Taussigがん研究所のDerek Raghavan博士は「膀胱がんに対する異種移植片や膀胱がん細胞株などでは特に,前臨床モデルが臨床試験のデザインを改善するうえで役立つ」とScience Translational Medicine(2010; 2: 22ps11)に発表した。

膀胱がんは,悪性固形腫瘍の優れたモデルであるが,分子生物学的側面の解明が進んでいるにもかかわらず,過去20年間の治癒率は足踏み状態である。

同博士は,前臨床モデルを活用する利点について,
(1)標的治療法の組み合わせによって予想外の転帰を生み出すことが把握できる
(2)患者に対し有害となりうる治療法を回避できる
(3)新薬に関する試験において組み入れ基準にミスが生じないようにするうえでも役立つ
―などを挙げている。

出典 MT Pro 2010.5.13
版権 メディカルトリビューン社


早期腎がん発見のツールとしての腎エコー [泌尿器科]

第18回日本がん検診・診断学会の学会ダイジェストの記事で勉強しました。

腎エコーは早期腎がんの発見に貢献
群馬大学大学院泌尿器科学の鈴木和浩教授らは,泌尿器科領域のがん検診における超音波検査の意義について検討した。
その結果「腎エコーは早期腎がんの発見に貢献している。膀胱エコーは要精密検査症例への施行,前立腺エコーは前立腺サイズや被膜像の評価を通して,生検決定のための判断材料への利用などに意義が認められる」と述べた。

フィードバック体制づくりが課題
鈴木教授らが群馬大学での腎がん発見契機の推移を見たところ,近年は血尿などの症状が発症してからの発見が減少し,ほとんどがエコーおよびCTで発見されるステージⅠが著しく増加していた(図1,2)。
一方,ステージⅣの治療数が増加しているが,これは分子標的治療薬が使用できるようになったため,大学病院で治療する患者が増加したことが原因と考えられるとした。

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また,人間ドックにおけるエコーの役割について,2006~09年に済生会前橋病院(群馬県)人間ドックで腎エコーを施行した受診者(男性6,054例,女性3,422例)と1999~2009年に三愛会クリニック(群馬県)人間ドックで腎・膀胱エコーを施行した受診者(男性3万270例,女性1万2,109例)の所見を検討した。
その結果,腎細胞がんと診断されたのは0.02%(済生会前橋病院2例,三愛会クリニック8例)であったが,経過観察が可能な腎血管筋脂肪腫(AML)も診断されており,臨床的に重要な疾患の検出が可能だった。膀胱腫瘍(尿路上皮腫瘍)は0.04%(16例)と腎腫瘍の2倍検出され,
膀胱全摘した1例以外は経尿道的手術で対応可能な早期がんであった。
今回の調査で,紹介を受けた施設からの情報提供がなされていない症例も多く見られたことから,同教授は「今後の普及には,紹介病院からの経過のフィードバックが不十分であることが,最大の問題と考えられた」と指摘した。

以上をまとめて,同教授は「人間ドックにおける腎エコーは,腫瘤性疾患と良性疾患の検出に意義がある。
特に近年の早期腎がんの発見に大きく寄与しているが,大学病院のような紹介を受ける施設での,確定診断所見とエコー所見のフィードバック体制づくりが課題である」とした。
また,「膀胱エコーは,施設における技術差の問題,施行時の条件設定などがあり,必ずしも1次検診での施行が可能ではない。
しかし,蓄尿時の良好な描出症例もあるので,ドックにおける尿潜血陽性例などでの要精密検査症例において泌尿器科医の常駐していない施設での施行はメリットがあると考えられる」と述べた。

一方,前立腺がん検診において超音波検査を1次検診で行った場合に検出される前立腺がんは3割程度で使用には限界がある。
前立腺特異抗原(PSA)関連マーカーであるPSA濃度(PSAD)0.15未満の群の多くはPSA 10未満であるが,この群では約2割にがんが検出され,PSAD 10.15以上の群と比べて有意に低い陽性率であった。
そこで,同教授は「前立腺エコーは2次検診において,サイズの推定やエコー像の評価を通して,生検決定因子の1つに用いられる可能性がある。また,治療を要する前立腺肥大症などにもエコーは有用な検査であるため,一般医科・ドックなどでは経腹エコーでの評価も意義がある」とまとめた。

出典 MT pro 2010.9.16
版権 メディカルトリビューン社






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