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イブプロフェンでパーキンソン病発症リスク低下 [神経内科]

ハーバード大学(ボストン)公衆衛生学部疫学・栄養学のAlberto Ascherio教授らによる研究で,非ステロイド抗炎症薬(NSAID)のイブプロフェンを定期的に服用している成人では,パーキンソン病(PD)の発症リスクが服用していない人よりおよそ3分の1低いことが分かった。
詳細はNeurology(2011; 76: 863-869)に発表された。

脳内の炎症を抑えて発症を抑制
Ascherio教授は「PDには治癒が望める治療法がないため,比較的安全な既存薬イブプロフェンがこの疾患を予防する上で役立つのであれば実に興味深い」と述べている。

米国立神経疾患・脳卒中研究所(NINDS)によると,PDは通常50歳以上で発症する進行性の神経変性疾患で,米国には50万人以上の患者がいる。
毎年新たに5万人が報告されているが,米国の人口高齢化に伴い,この数は増加すると考えられている。
イブプロフェンは,脳内の炎症を抑えてPDの発症リスク低下に寄与すると推測されていた。

これまでの研究でもNSAID服用者でPD発症リスクが低いことが示されていたが,ほとんどの研究がイブプロフェンとアスピリンを除く他のNSAIDを区別していなかった。

今回の研究では,Brigham and Women's病院を基盤とする女性看護師保健研究に参加したほぼ9万9,000人の女性と,医療従事者追跡研究に参加した3万7,000人を超える男性のデータを分析した。
6年間の追跡期間(女性1998~2004年,男性2000~06年)で新規にPDを発症した患者291例(女性135例,男性156例)が同定された。
質問票に基づき,参加者のイブプロフェン,アスピリンまたはアスピリン含有薬,他のNSAID,アセトアミノフェン(NSAIDではないが,鎮痛薬として同様に使用されるため含めた)使用について分析した。
年齢,喫煙歴,食事,カフェイン摂取など他の変数も考慮した。

他のNSAIDでは効果見られず
検討の結果,毎週2回以上イブプロフェンを服用していた患者では,服用していなかった患者に比べPD発症リスクが約38%有意に低かった。
この結果から,イブプロフェンのPDに対する神経保護作用が示唆されるが,正確な機序は不明である。

Ascherio教授は「PDにつながる脳細胞の喪失は10年以上にわたり継続するため,イブプロフェンの服用によりこのような細胞が保護されるものと考えられる。もしそうであれば,イブプロフェンの服用により疾患の進行を遅らせることが可能かもしれない」と述べている。

同教授は「今回の結果は,既にPDに罹患している人がイブプロフェンを服用すべきことを示しているものではない」とし,「イブプロフェンは概して安全と考えられているとはいえ,消化管出血リスク増加などの副作用をもたらす場合もある。
このリスクが疾患の進行を遅らせることで相殺されるか否かは,厳格な監視の下にランダム臨床試験を行って調べるべきだ」と述べている。

出典 Medical Tribune 2011.7.21
版権 メディカル・トリビューン社


薬剤師も聴診器活用 [その他]

薬剤師も聴診器活用、副作用など早期発見
長崎市の長崎大病院で、医師や看護師が使う聴診器を薬剤師も活用するようになった。

患者の体調を把握するフィジカルアセスメントを通じて、副作用の早期発見などにつなげるのが狙い。九州・山口の医療機関では珍しい取り組みで、フィジカルアセスメントの技術を持つ薬剤師を増やしていく方針だ。

「体調はいかがですか」。
同大薬剤管理指導室長の龍恵美さん(42)はいつものように病室に入ると、白衣のポケットから聴診器を取り出し、男性患者(67)の体に当てた。
皮膚炎で入院中の男性は糖尿病も患っており、約20種類の薬を服用している。
龍さんは副作用が出やすい胸や腹部を中心に、異常がないか確かめた。

男性は「薬の専門家が直接、体調を調べてくれるので安心できる」と歓迎。
龍さんも「患者に触れることをタブー視しなくなった。今では肌つや、目の色なども積極的に確認するようになった」と話す。

日本病院薬剤師会によると、薬剤師によるフィジカルアセスメントは医療行為とみなされ、医師法に抵触する可能性があるとされてきた。
しかし、厚生労働省が昨年4月、医療現場での薬剤師の積極活用が求める通知を出したことを受け、同会は「医療行為には当たらない」との解釈を公表。
こうした動きを背景に、各地の医療機関で研修を実施するなどの動きが広がったという。

長崎大病院は昨年2月、フィジカルアセスメントの技術を持った薬剤師の育成に向け、研究会を設立。月1回、医師や歯科医師らが指導する講習を開き、受講を終えた8人が今年1月から入院患者のフィジカルアセスメントを実施。
副作用の有無の確認や、医師に対する薬の処方提案に生かしている。

これまでの講習では医学生向けの教科書を使ってきたが、同病院では薬剤師を対象にした独自の教科書を作り、8月から始まる講習で活用するという。

北原隆志・同病院副薬剤部長(42)は「下痢をしやすい薬を飲んでいる患者は腹部を中心的にチェックするなど、薬の専門知識を生かせる機会が増えている」と効果を指摘。

日本病院薬剤師会の堀内龍也会長は「これからの薬剤師には積極的に医療にかかわることが求められる。独自の教科書作りなど、長崎大病院の取り組みは全国的にも先進的と言える」と評価している。                                (松下宗之)

◇フィジカルアセスメント◇ 
患者の体の打診や聴診を通じて状態を把握する行為。長崎大病院では講習を受けた薬剤師に聴診器のマークが入ったバッジを配布している。

http://community.m3.com/doctor/showNewsArticleDetail.do?boardId=3&boardTopicId=170049&messageListBoardTopicId=170049&newsArticleId=1676366

<私的コメント> 
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マンスリー経口骨粗鬆症治療薬

いよいよ月1回服用タイプの経口骨粗鬆症治療薬が発売のなります。

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フェブリク錠投与ガイド

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(帝人ファーマ 2011.5 FET022 IF 1105)

2型糖尿病患者のうつ [糖尿病]

2型糖尿病患者のうつは総死亡率を増加させる予測因子――ACCORD血圧試験のサブ解析
うつは、2型糖尿病患者において総死亡率増加の独立した予測因子であり、大血管系のイベントの発症を増加させる可能性もあることが、ACCORD血圧試験のサブ解析で明らかになった。
6月24日から米サンディエゴで開催されている米国糖尿病学会(ADA2011)で、Health Partners(米国ミネソタ州ミネアポリス)のO' Connor Patrick J氏らが発表した。

対象者は、ACCORD血圧試験の対象者7583人のうち、健康関連のQOL(HQOL)に関する解析を行った2053人。
うつ状態を調べる9項目の質問からなるPHQ-9による評価を、登録時、1年後、3年後、4年後に行った。

評価のスコアにより、うつ状態は、(1)PHQ>10、(2)Major Depression(スコア2以上の症状が5つ。
そのうちの1つは気分の落ち込み、または楽しさの喪失)、(3)Minor Depression(スコア2以上の症状が3~4つ、 そのうちの1つは気分の落ち込み、または楽しさの喪失)の3つに分類した。


解析の結果、補正後の総死亡率は、PHQ>10(HR=1.84、95%信頼区間:1.17-2.89)と、Major Depression(HR=2.24、95%信頼区間:1.24-4.06)のいずれにおいても有意に増加した(いずれもp<0.008)。

Major Depressionにおいては、ACCORD血圧試験の大血管系の評価項目(心臓血管死、致命的ではない心臓発作や脳卒中、うっ血性心不全)も、統計的に有意な関連を示すには至らなかったが増加の傾向が認められた(HR=1.42、95%信頼区間:0.99-2.04、p<0.055)。

O' Connor Patrick J氏は、「うつは、2型糖尿病患者において総死亡の有力な予測因子であることが分かった。
患者のうつを見逃さずに、適切な管理を行うことはとても重要だろう」と話した。

日経メディカル別冊編集)

出典  NM online 2011.6.28
版権 日経BP社



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