So-net無料ブログ作成
検索選択

高齢者の脊椎手術 [リハビリテーション科]

米で高齢者の侵襲的な脊椎手術が増加 過剰治療の可能性を示唆
オレゴン保健科学大学(OHSU,オレゴン州ポートランド)のRichard A. Deyo教授らは,2002~07年のメディケア受給者において腰部脊柱管狭窄症に対する複雑な固定術の施行件数が増加し,一方で除圧術と単純な固定術の施行件数が減少していることがわかったとJAMA(2010; 303: 1259-1265)に発表した。


6年間で約15倍に
腰部脊柱管狭窄症は,腰部における脊柱管の狭窄が脊髄神経を圧迫する病態で,その診断と治療には画像所見と臨床所見,臨床経過を総合した複雑な判断を要する。
今回の論文の背景情報によると,患者によっては除圧術が非手術的治療法よりも勝るが,複数の試験では外科医はさらに侵襲性の高い固定術をしばしば勧めることが示されている。

今回の研究では,腰部脊柱管狭窄症に対する各手術手技の施行傾向と関連合併症,米国の病院における医療資源の利用状況を検討するために,2002~07年のメディケア請求を分析した。そのうち2007年1~11月にメディケア受給者で腰部脊柱管狭窄手術を受けた3万2,152例を,施行手技に基づいて,
(1)除圧術単独群
(2)単純固定術群(腰椎1~2個の固定で,単一の手術法によるもの)
(3)複雑固定術群(腰椎3個以上の固定もしくは前方固定手技と後方固定手技を併用するもの)
―に分類して,合併症と医療資源の利用状況について調べた。

腰部脊柱管狭窄手術全体では,メディケア受給者10万人当たりの施行件数と施行率は,2002~07年に若干減少し(2002年137.4件,2007年135.5件),除圧術と単純固定術の施行率も減少していた。
しかし,複雑固定術の施行率は10万人当たり1.3件から19.9件と,約15倍に増加し,全体の施行率が1.4%低下したにもかかわらず,インフレ率調整後の医療費は計40%増加した。

致死的合併症は手術侵襲の増大に伴い増加し,除圧術単独群の2.3%に対し,複雑固定術群では5.6%とほぼ3倍であった。
同様の傾向は,30日以内の再入院率についても見られ,除圧術単独群の7.8%に対し,複雑固定術群では13.0%であった。
入院期間は,除圧術単独群と比べ複雑固定術群で約2日間長かった。
平均医療費は,除圧術単独群の2万3,724ドルと比べ複雑固定術群では8万888ドルと3倍以上であった。

Deyo教授は「手術の合併症に対する情報は,外科医や紹介元の内科医,患者が恩恵とリスクを考える際に有用で,それによって,より個別化された意思決定ができる」と述べている。


重度患者増加の可能性は低い
複雑固定術の施行が増加した理由について,Deyo教授は「わずか6年間で最も複雑な腰椎病理を呈する患者数が15倍に増えたとは考えにくく,その理由は定かではない」としながらも「新たな手術機器の導入と販売促進,有力なオピニオンリーダーの影響が,侵襲性の高い手術の適応がなくても,そうした手術の施行を促進しているのではないか。また,外科医は侵襲性の高い介入のほうが良好なアウトカムが得られると考えるのかもしれないし,手術技術と麻酔技術,支持療法の改善により,以前はリスクが高く侵襲性の手術は禁忌であった患者でも施行可能になったとも考えられる。さらに,より複雑な手技の採用に対して病院と外科医に提供される奨励金は,外科医が地域や病院での影響を拡大したいと思う気持になんらかの影響を与えているのかもしれない」と推測している。

スタンフォード大学(カリフォルニア州スタンフォード)のEugene J. Carragee博士は,同誌の付随論評(2010; 303: 1309-1310)で「今回の研究の最終年に当たる2007年に,Consumer Reports(2007; November)は,最も乱用されている検査・治療ランキングの1位に脊椎手術を挙げている。一般的な脊椎手術の多くからは恩恵が得られることを考えると,これは大きな問題である。
今回の研究結果は,有効性が実証されていないが金銭面で魅力的な代替治療法が過剰に施行されるなか,基本的な脊椎手術の有効性を慎重に評価しなければならないことを,患者や外科医,支払者に思い起こさせてくれる。
また,奨励金と市場の力は,そのような慎重な評価を行うことを好まないことを指摘している。複雑な手技の乱用が米国の医療で広く行われれば,結果的に経済的・社会的問題を引き起こすことになる」と述べている。

出典 Medical Tribune 2010.6.3
版権 メディカルトリビューン社

グリコアルブミン(GA) [糖尿病]

■HbA1cが、主に平均血糖を反映する指標と考えられるのに対し、グリコアルブミン(GA)は平均血糖に加えて食後血糖を反映する指標と考えられている。

■1型糖尿病ではGA/HbA1cが(2型糖尿病に比較して)高値を示す。

■GAはHbA1cより血糖変動幅をより反映する可能性がある。

■糖尿病患者の合併症を予防するためにはHbA1cよりGAがよりよい血糖コントロールマーカーである。

参考資料
日本医師雑誌 第139巻・特別号(2)P106-107
日本医事新報 No.4516  2010.11.13  P60-64

<モヤモヤ病>発症遺伝子 [神経内科]

<モヤモヤ病>発症遺伝子を発見 東北大大学院研究グループ
脳内の血流が滞り、脳卒中を引き起こす難病「モヤモヤ病」を発症させる遺伝子を東北大大学院医学系研究科の呉(くれ)繁夫准教授らの研究グループが発見した。
遺伝子検査による発症リスクの予測や正確な診断が可能となり、遺伝子機能を調べることで新たな治療法に結びつくことも期待される。
研究成果は4日付で日本人類遺伝学会(東京都)の学会誌電子版に掲載された。

研究グループは、モヤモヤ病の患者と健康な人のDNAを比較。患者の7割が「RNF213」という特定遺伝子に変異があることを突き止めた。
この変異により、モヤモヤ病の発症リスクは約190倍に上昇する。
日本や韓国に患者が多い理由は、この遺伝子変異を受け継いでいる家系が多いからと考えられるという。

ただ変異が見つからなかった患者もいるため、呉准教授は「複数の遺伝子が発症に関係していると考えられる」とみている。

モヤモヤ病は国が特定疾患に定めている難病で、厚生労働省の統計によると、全国で2885人(09年度末)が医療費助成を受けている。
発症すると脳動脈が狭まり、脳血流を維持しようとして周囲に毛細血管が多数できる。
撮影すると煙のように見えることからモヤモヤ病と名付けられた。【比嘉洋】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101104-00000069-mai-soci
出典 読売新聞 2010.11.4 発信
版権 読売新聞社

難治性てんかん:抑制の仕組み解明 [神経内科]

難治性てんかん:抑制の仕組み解明 新薬開発に光 岡山大
岡山大大学院医歯薬学総合研究科のグループが、薬が効かない難治性てんかん患者の発作を抑えるメカニズムを世界で初めて解明し、7日付米科学誌「ニューロン」(電子版)で発表した。
脂肪の分解で出る物質「ケトン体」が、てんかんの原因となる脳内の興奮伝達物質「グルタミン酸」の働きを抑える仕組みが判明。
新薬の開発につながる可能性があるという。

研究グループの森山芳則教授(生化学)によると、てんかんは、脳内でグルタミン酸の伝達が過剰になると引き起こされ、飢餓状態で体内の脂肪が燃えてケトン体が出ると、発作は抑えられることが分かっていた。
だが、ケトン体が有効に働くメカニズムは不明だった。

てんかん患者の3割強は薬が効かない難治性の患者だといい、森山教授は「研究を進め、新たな治療法を確立したい」としている。                【石戸諭】

出典 毎日新聞 jp 2010.10.7
版権 毎日新聞社




この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。