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前脊髄動脈症候群の診断と治療 [神経内科]

前脊髄動脈閉塞症候群
概念
前脊髄動脈の閉塞により、急激に下肢の対麻痺・障害レベル以下の解離性感覚障害・膀胱直腸障害を呈する。

病態生理
前脊髄動脈は脊髄の前2/3を栄養するため、同動脈が閉塞すると脊髄前角・側索・脊髄視床路などが障害される。

症状
発症は急激である。
・下肢の対麻痺
・障害レベル以下の解離性感覚障害(触覚はわかるが、痛覚と温度覚が障害)
・膀胱直腸障害
http://akimichi.homeunix.net/~emile/aki/html/medical/orthopaedics/node37.html


<関連サイト>
脊髄梗塞 診断
http://www.treatneuro.com/archives/1639

「脊髄梗塞」と「前脊髄症候群」の関係
http://bbs1.nazca.co.jp/3/katuaki/bbs.cgi?mode=res&thno=338
■脊髄の中で、前側の2/3は前脊髄動脈から血液が供給されていて後側1/3は後脊髄動脈から血液が供給されています。
脊髄の前側の梗塞を、前脊髄動脈症候群、脊髄の後側の梗塞を後脊髄動脈症候群といいます。
また前も後も含んだ梗塞を、脊髄横断症候群といいます。
■脊髄梗塞の多くは脊髄の前側に起こるので、ほとんどは前脊髄動脈症候群になります。
(後脊髄動脈症候群は、前脊髄症候群の1/10程度の頻度)



高気圧酸素療法が著効した症例あり
http://medqa.m3.com/doctor/showMessageDetail.do?messageId=26057

VATS [呼吸器科]

VATS(Vidoe Asssisted Thoracic surgery)
胸の壁に穴をあけて、肺の一部を摘除する方法です。
今流行の、低侵襲的手術方法の一つです。
患者さんの負担は、手術に比べて少ないのですが、この方法を用いるためには、条件があります。

1)穴をあけないほうの胸の肺が正常であること。
これは、穴をあけたほうの肺を一時的に、しぼませなければならないからです。

2)大きすぎないこと。
大きければ取り出せません。
  
3)肺の外側にあること、内側(縦隔の近く)にあれば取り出せません。

一種の手術であり、一部を取り出すというより、全部取り出して、検査するという形になります。
取り出した結果、悪性であれば、その後の治療方針(化学療法を加えるとか)を変更する必要がありません。
良性のものであれば、取り出した段階で終了です。

出典
肺がんの診断と治療
http://www.rr.iij4u.or.jp/~kanchan/lungca.htm

<ホームページ紹介>
渡辺内科 
http://www4.ocn.ne.jp/~watanai/

肺がんのPET [呼吸器科]

PET(Positron Emission tomography)
PETは、腫瘍そのものの代謝を検出することができ、非常に敏感かつ、位置的な精度も高いと言えます。問題は、設備(サイクロトロンという加速器が必要です)に非常に費用がかかるため、値段が高いこと、その結果として、器械を持っている病院が非常に少ないことです。
特に、がんの進展範囲の決定や転移の判定に非常に有効です。
費用が安くなってくれば、診断の大きな柱のひとつとなる検査です。
おおむね5mmの大きさがあれば、診断がつくとされています。
ちなみに、CTでは10mmくらいの大きさがないと判断がつきません。

出典
肺がんの診断と治療
http://www.rr.iij4u.or.jp/~kanchan/lungca.htm
肺がんのPET/CT検査
http://www.sthill-hp.or.jp/pet/petct/lungcancer02.html

[PDF] PET/CT(Fusion image)の有用性
http://www.eisai.jp/medical/region/radiology/rt/pdf/030/L/06.pdf


<ホームページ紹介>
渡辺内科 
http://www4.ocn.ne.jp/~watanai/

成人百日咳の診断方法 [感染症]

ペア血清で4倍以上の上昇を確認することが診断の基本となるが
①症状が出始めて受診するまでの期間が長く、初回の受診時にはすでに抗体価が高い。
②2回目の受診や検査が難しい
③検査で使用されるキットのLot差も大きい
など、凝集素検査には多くの課題がある。

(国立病院機構福岡病院統括診療部長 岡田賢司先生)
出典 日本医事新報 No.4467 2010.8.21 P78-79
版権 日本医事新報社


<関連サイト>
IDWR:感染症の話 百日咳
http://medical.radionikkei.jp/abbott/final/pdf/050311.pdf

百日咳の診断と予防 その1(1/2)
http://wellfrog4.exblog.jp/13819446/

百日咳の診断と予防 その2(2/2)
http://wellfrog4.exblog.jp/13819414/



科学的発見とは何か [その他]

[PDF] 第7回「科学的発見とは何か―『泥沼』から突然『見晴らし台』へ - 立花 隆
http://www.nins.jp/public_information/pdf/yokoushu07.pdf

タンパク質と私の研究遍歴
http://www.brh.co.jp/s_library/j_site/scientistweb/no18/index.html

三菱化学生命科学研究所糖鎖工学研究室
http://web.mac.com/osamukanie/MITILS/Glycotechnology.html
(三菱化学生命科学研究所が2010.3.31で閉鎖になたということです)

頸髄症 [神経内科]

頚髄症とは?
椎間板の突出や骨棘、黄色靭帯の肥厚などの退行性変性により、脊髄が圧迫されることで正しい情報が手足に伝わらなくなり、また感覚が正しく脳に伝わらなくなることがこの病気の本体です。

椎骨には脊柱管というトンネルがありその中を脊髄が通ってきます。この脊髄の中に電気信号が流れて、末梢神経を介して脳から送られてきた情報を手足に伝えることができます。また手足で感じた感覚は、末梢神経から脊髄を通り電気信号として脳に伝わります。


症状
上下肢の筋力低下、上肢の巧緻運動障害(箸が使いづらい、ボタンがはめにくい、字が書きづらい)、歩行障害(ふらついて歩きにくい、下肢が突っ張り、ロボットのようなぎこちない歩き方になってしまう)、膀胱直腸障害(頻尿、失禁、尿閉、便秘、便を出している感覚がないなど)、上肢、体幹、下肢の感覚障害(シビレ、温度感覚や痛みの感覚、触った感覚が鈍いなど)です。

外傷後に急性に症状が出る場合を除くと、症状の進行は比較的緩徐のことが多く、症状が何の前駆症状もなく突然表れるような場合には、脊髄梗塞(脊髄の血管が詰まってしまう病気)、脊髄内出血、硬膜外血腫などを疑います。


治療
基本的には頚椎症性脊髄症の場合、脊柱管の狭窄があるために症状が起こるので手術的に脊髄の除圧を計ることが望ましいと考えられますが、手術には感染を起こすリスクや術後に頚部痛が起こる可能性があること、さらには手術が定型通り行われても肩があがらなくなるような合併症が生じる可能性があることより以下のような場合に限って手術を考慮する医療機関が多いと思われます。

a)症状が進行性で歩行障害が見られるような症例
b)膀胱直腸障害が見られるような症例
c)保存療法が無効であるような症例
d)上肢ないし下肢の運動機能が急速に低下してきている症例

のいずれかを満たすような場合です。
高齢者の場合、上記を満たしていても強い痴呆症状を合併しているような方には手術を行わないほうが安全です。
それは強い痴呆症状がある場合に、手術後のリハビリが順調に行えない可能性があることや、創部を触ってしまったりして感染の可能性が高くなること、術後の安静を保つことができないことなどがその理由です。

では手術をしない場合の保存療法はどのように行うのでしょうか。
頚椎の脊柱管容積を最大位に保つように頚椎を軽度前屈位になるようにした頚椎カラー固定を8から12週行うようにしています。
頚椎牽引は牽引をする際に頚椎の軽度前屈位を守ってできればよいのですが、なかなかそれを守ることは困難です。
また臥床時の枕が低すぎないようにしたり、うがいや歯磨きをする際に頚椎をなるべく伸展しないようにすることも大切です。
薬物療法では消炎鎮痛剤、筋弛緩薬、ビタミンB12を処方しますが、神経症状が急速に悪化しているような場合には、副腎皮質ステロイドの投与を検討します。


<関連サイト>
座談会 頸髄症を診る
https://med.astellas.jp/jp/provide.aspx?path=/med/jp/orthopaedist/community/2010_03/01.htm

手のしびれ-頚髄症について
http://www.central.or.jp/central/028.htm


若年脳卒中 [神経内科]

若年脳卒中を来しうる疾患


脳動脈解離
奇異性塞栓症
抗リン脂質抗体症候群
脳動静脈奇形(arteriovenous malformation,AVM)


<若年脳卒中 関連サイト>
若年世代の脳卒中の
診断、治療、予防戦略に関する全国多施設共同研究
http://www.ncvc.go.jp/kenkyu/itaku/pdf/12shi-2.pdf

若年者の脳卒中
http://www.osaka-njm.net/info/juvenile
若年者脳卒中の鑑別診断
心疾患
  先天性心奇形、不整脈(心房細動)、弁膜症、感染性心内膜炎
  心房中隔瘤・心室瘤、心筋症、左房粘液腫、奇異性脳塞栓症
血管炎
  大動脈炎症候群、ANCA関連血管炎
  膠原病(SLE、PNなど)、側頭動脈炎、感染性血管炎
血液凝固異常症
  抗リン脂質抗体症候群、凝固阻止因子欠乏症
  DIC、Trousseau症候群、ホモシスチン尿症、ホモシステイン血症
  血栓性血小板減少性紫斑病、ヘパリン誘発性血小板減少症
  白血病、骨髄増殖性疾患
脳動脈瘤
動脈解離
もやもや病
脳動静脈奇形
海綿状血管腫
脳静脈血栓症
結合組織異常
   Marfan症候群、Ehlers-Danlous症候群、多嚢胞性腎症
   弾性線維性偽性黄色腫、線維筋形成不全 (FMD)
その他の遺伝性素因
   CADASIL、CADASIL plus、MELAS、Fabry病
妊娠・周産期
経口避妊薬
片頭痛
外傷・機械的圧迫
空気塞栓・医原性塞栓


働き盛りはご用心! 週明けの脳卒中発作
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/330/330808.html

若年性脳梗塞と再発防止
http://www5b.biglobe.ne.jp/~takeuchi/jakunen-nou-saihatsboushi.htm


虚血性ペナンブラ

脳卒中直後の虚血中心部と半影部の判定、MRIは予測可能だが部位を過大に判定
脳卒中直後の虚血中心部と半影部(ペナンブラ)の判定で、MRI(磁気共鳴画像)検査は予測可能ではあるものの、部位を過大に判定する傾向があることが分かった。
これは、2004年6月23日の一般口演で、ドイツMax-Planck-Institut fur Neurologische ForschungのW.D.Heiss氏が発表したもの。

脳卒中発症後、虚血中心部の神経細胞は壊死するが、その周辺のペナンブラと呼ばれる部分は不完全な虚血状態で、適切な治療が行われれば回復が見込まれる。
そのため、こうした部位の大きさを見極めることは、その後の治療方針を決めるために重要となる。

同氏らは、急性脳卒中の患者25人について、MRI検査と、PET(ポジトロンCT)検査を行った。検査のタイミングは、発症後30〜300分で、その中央値は60分だった。

その結果、虚血中心部の判定については、PET検査が、虚血中心部の83.5%を検出したのに対し、MRI検査の拡散強調画像(DWI)では84.7%を検出した。
一方で、DWIが虚血中心部と判定した部分の25.9%が、実際にはそうではなく、過大判別をしたのに対し、PET検査では過大判別がなかった。またPET検査の結果と、DWIによるMRI検査結果には相関があった。

一方で、ペナンブラの判別について見てみると、MRI画像のDWIと潅流強調画像(PWI)のミスマッチ部位が、PET検査結果によりペナンブラと判別した部位をある程度予測することはできた。
だが多くの場合、ペナンブラを過大判別していることがわかった。

虚血中心部やペナンブラの判定にはPET検査の方が精度が高いものの、PET検査は、侵襲的で高価であり、また限られた医療機関でしか使うことができないのが現状だ。
一方で、MRI検査を虚血中心部とペナンブラ部位の判定に使うことは可能だが、両者ともに部位を過大に判別する傾向があるため、それに基づく診療方針を決める際には注意を要するようだ。
(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/315636.html
出典  NM online 204.6.24
版権 日経BP社



<ペナンブラ 関連サイト>
ペナンブラ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/ペナンブラ
■ペナンブラ(Penumbra、半影帯)とは、血流量が低下している領域にあって細胞死を免れている部分を指し、速やかな血管再開通により梗塞への移行を阻止できると期待される部位である。
拡散強調磁気共鳴画像法(DWI)を用いた組織状態の鑑別と造影剤投与型灌流画像法による灌流異常領域の同定を組み合わせた評価の有用性が認められている。
超急性期虚血性脳血管障害において、DWI が正常、PWI が異常な領域(DWI-PWI mismatch)は早期の血流再開によって救済可能な領域とみなされ超急性期血栓溶解療法のターゲットと考えられている。

[PDF] 脳卒中最新治療
http://www.ns.yawata-mhp.or.jp/kanjasama/pdf/saishin65.pdf

脳虚血の基礎病態―臨床的視点から
http://www.jc-angiology.org/journal/pdf/20044406/217.pdf

脳ペナンブラは脳虚血症状の温床:治るか、救急車か
http://harmonica-doctor.way-nifty.com/blog/2010/03/penumbra-9db1.html



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