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SMA(上腸間膜動脈)症候群 [消化器科]

▼SMA症候群の概念
SMA(上腸間膜動脈)症候群は、 十二指腸水平脚がSMA(上腸間膜動脈)によって圧迫されることにより閉塞し(イレウス)、 嘔吐や腹部膨満などの腸閉塞症状を引き起こす疾患です。
1842年にRokitanskyにより初めて報告された。
急性に起こることもあるが多くの場合慢性間欠的であり、15~30歳の比較的若い痩せ型の女性に多いとされる。

SMA症候群をきたす要因として、急激な体重減少がある場合があり、 神経性食思不振症など摂食障害の患者に見られたりします。

十二指腸水平脚とSMA(上腸間膜動脈)との間には脂肪組織があり、それがクッションの役割を 果たしています。
そのため通常は閉塞まで至ることはないですが、体重減少により脂肪が減少すると、 そのクッションが取り除かれることとなり、十二指腸閉塞を来たします。

SMA症候群をきたす要因として、
1)SMAと腹部大動脈の分岐角が通常よりも鋭角であること。
これは痩せた体型とか内臓下垂、脊椎前彎の増強、腹壁の弛緩などの体格的な因子によって起こる、
2)飢餓、重篤な火傷や外傷、神経性食欲不振症などで急激に体重が減少し、腸間膜の脂肪が減少すること、
3)Trize靭帯の高位付着や腸管の回転異常など先天的な異常の存在、
4)体幹ギプスにより脊椎が過伸展された状態で固定されること、などがあげられている。

▼SMA症候群の症状
食事摂取により増強します。
十二指腸閉塞なので、嘔気・嘔吐(胆汁性)、胃部の膨満感、腹痛などを来たします。
これらの症状は腹臥位や左側臥位、胸膝位で軽快し、仰臥位で増悪します。

▼SMA症候群の診断
<腹部立位単純X線>
十二指腸水平脚の閉塞による胃十二指腸の拡張のため、double bubble signを認めます。

<造影X線写真
十二指腸水平脚での閉塞による胃の拡大、十二指腸以降への造影剤の流れが見られないことが確認できます。
十二指腸近位部の著明な拡張と水平脚中央で認められる急激な断列像、逆蠕動、造影剤の振子運動(tonand fro peristalsis)などが特徴。

<造影CT>
SMAと大動脈との解剖学的な位置関係が確認でき、また、十二指腸水平脚での閉塞が明らかなこともあります。

超音波検査>
SMAの走行および分岐角の測定が可能。
分岐角はSMA症候群で平均13度(5~18 度)、正常人で平均33度(15~50度)とする報告があります。

▼SMA症候群の治療
まず保存的治療を行います。
十二指腸閉塞なので、基本的にはイレウスと同様で、胃内容物を取り除くためにチューブを入れ、絶食とします。

栄養は、中心静脈栄養とすることが多いです。
慢性型では、食事を少量ずつ数回に分けて摂取し、食後には腹臥位や左側臥位をとるように指導します。
また、仰臥位はSMAによる十二指腸の締め付けを強くすると考えられるので、 出来るだけ座位などを取るようにします。

急激な体重減少を契機に発症した場合には、体重の増加に伴い閉塞は解除されます。

出典
SMA(上腸間膜動脈)症候群
http://kokushinado.ame-zaiku.com/gastro/2_smasynd.html
上腸間膜動脈性十二指腸閉塞(上腸間膜動脈症候群)
http://mymed.jp/di/gse.html

<追加>
*上腸間膜動脈症候群は一般的には慢性間欠性の腹痛を呈することが多く、大多数の症例でるいそうが認められる。
*るいそうが原因の場合、治療は栄養改善が主体になるが、急激に栄養投与を開始するとrefeeding症候群を生じることがあるため。十分な注意が必要である。また背景には摂食障害があることが多いため、その評価も忘れないようにしたい。

出典 日経メディカル 2010.9 P127
版権 日経BP社

アーノルド・キアリ奇形 [神経内科]

アーノルド・キアリ奇形 (Arnold-Chiari malformation) とは脳の奇形の一種で、後頭部にある小脳や脳幹の一部が、頭蓋骨から脊椎に落ち込んだ状態になる。
キアリ奇形とも。
この状態になると脊髄空洞症 (syringomyelia) をおこし運動機能に障害が出る。先天性と後天性があり詳しい原因は分かっていない。
大人になってから分かることが多く、水頭症及び無呼吸症候群等の症状がきっかけで診断されることが多い。
Ⅱ型でも空洞症は併発していない症例が多くその相互関係は研究されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アーノルド・キアリ奇形


GM〜踊れドクター 第1話「Chiari(キアリ)奇形1型の患者」
http://oisha.livedoor.biz/archives/51527091.html


キアリ奇形
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000275.html


キアリ奇形1型
http://sougousinn.exblog.jp/13654101



細胞運動の“ブレーキ”の特性が明らかに

細胞運動の“ブレーキ”の特性が明らかに(プレスリリース)
この度、名古屋大学大学院理学研究科の武田修一研究員、前田雄一郎教授を中心とする研究グループは、独立行政法人理化学研究所播磨研究所の似内靖先任研究員、名古屋大学大学院情報科学研究科の太田元規教授の研究グループ、及び東北大学大学院薬学研究科の山國徹准教授の研究グループと共同で、細胞運動を調節する重要なタンパク質である「アクチンキャッピングタンパク質」(CP)の活性制御の仕組みを明らかとすることに世界で初めて成功しました。
 
高等生物の細胞運動は、タンパク質アクチンの離合集散によって行われており、その細胞運動において、アクチンは駆動力を与えるエンジンであり、CPはそれを制御するブレーキに相当します。
今回の研究では、これまでほとんどわかっていなかったブレーキの特性が解明されました。
本研究の成果は、細胞中にもっとも大量に存在するタンパク質であるアクチンの分子運動を理解する上で非常に重要であり、今後、がんや筋疾患などの治療研究への寄与も期待されます。
 
なお、本研究成果は、JST戦略的創造研究推進事業ERATO型研究「前田アクチンフィラメント動態プロジェクト」(研究総括:前田雄一郎教授)の一環として行われたもので、平成22年7月6日付(米国東部夏時間)米国科学雑誌PLoS Biology電子版に掲載されます。

(論文) 
"Two Distinct Mechanisms for Actin Capping Protein Regulation - Steric and Allosteric Inhibition"
Shuichi Takeda, Shiho Minakata, Ryotaro Koike, Ichiro Kawahata, Akihiro Narita, Masashi Kitazawa, Motonori Ota, Tohru Yamakuni, Yuichiro Maéda, Yasushi Nitanai
PLoS Biology, 8 (7), e1000416 (2010), published online July 6, 2010.

http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2010/100707

癌の診断・告知の伝え方

癌(がん)の診断・告知の伝え方に問題のある医師が多い
癌(がん)の告知を、配慮のない状況で医師から受ける患者が多いことが新しい研究で明らかになった。
担当の神経科医から、脳外科医を予約したという電話があり、理由を聞いたら、脳腫瘍だったからと告げられすぐに電話を切られた例や、孫を膝に抱きながら留守番電話を聞いたら乳癌告知だったという例もあるという。
 
米国立癌研究所(NCI)による研究に参加した癌患者の3分の1が、電話、救急治療室、放射線科などで自分が癌であることを知らされたと回答しており、特に白血病、リンパ腫、脳腫瘍でこのような事例が多かった。
米国癌協会(ACS)のJ. Leonard Lichtenfeld博士はこの結果について、「極めて驚くべきことであり、受け入れがたいものだ」と述べている。

医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に7日6日掲載された今回の研究では、患者に診断を聞いた場所、話をした時間、治療選択の説明の有無、告知についての満足度をたずねた。
回答者数は計437人。
その結果、診察室で個人的に告知を受けた患者は54%にとどまり、18%は電話、28%はプライバシーに乏しい院内のさまざまな場所で告知を受けていた。
ほぼ半数が説明は10分以下であったとし、3分の1は治療選択の説明を受けていないと回答。39%は告知時に付き添い人がいなかったとしている。

プライバシーのない状況であるほど、また説明の時間が短いほど患者の満足度も低く、治療選択の説明がない場合にも満足度は低かった。
「患者をよく理解し、いつどのような場所で告知するのがよいかを考慮する必要がある。深刻な診断である場合、対面で話をするのが望ましい」と研究著者であるNCIのWilliam D. Figg博士は述べている。

診断後に医師を変えた患者は57%で、理由は別の施設での治療や、臨床試験への参加、家から近くへの転院などさまざまでであったが、15%は担当医への信頼を失ったこと、10%はコミュニケーション不足、12%は全般的な不満を理由として挙げていた(複数回答可)。告知方法について患者の満足度を0~100で採点してもらった結果、中央値は74であった。ほぼ80%は、担当医に対する信頼度が中間値よりも高く、16%は「絶対的な信頼」があるとした。

「現在は癌の告知が日常的なものとなっているが、医師はプライベートな場で伝えるよう努めるべきであり、治療法などについての話し合いに時間をかける必要がある」と研究著者らは述べている。著者らは、状況によっては電話や救急治療室での告知が適切である場合もあるとする一方、配慮の足りない医師が多すぎると指摘。Lichtenfeld氏は「最善の告知方法を学ぶための訓練をもっと実施する必要がある」と述べている。
原文
Many Docs Deliver Cancer Diagnosis Badly: Study
Devastating news relayed by phone, in public hospital locations, survey finds
http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=640863
出典 Health Day News 2010.7.7
版権 Health Day


咽喉頭異常感 [耳鼻科]

■咽喉頭異常感は多くの疾患によって生じるが、局所的な疾患としては、慢性咽喉頭炎や慢性扁桃炎などが主なものである。
■慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が関与している場合もしばしば経験する。


<参考および引用図書
症候から診断へ 第5集 運動器・感覚器(生涯教育シリーズ)
版権 日本医師

ライム病(Lyme病) [感染症]

■細長いらせん状のグラム陰性桿菌であるスピロヘータの一種Lyme病ボレリア(Borelia burgdorferi sensu lato)感染に起因する感染症。
■自然界ではLyme病ボレリアは小型げっ歯類や小鳥などを保有体とし、マダニを媒介してヒトに感染する。
■Lyme病ボレリアを媒介するマダニは、北海道では平地に、本州では標高1,300m以上の高地に生息しており、本症の報告も北海道や長野県などで多い。


出典 日本内科学会誌 第98巻 第11号・平成21年11月10日 P180~181
版権 日本内科学会




<関連サイト>
ライム病
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_11/k02_11.html

ライム病
http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_i/i04-21.html

ライム病
http://health.goo.ne.jp/medical/search/10PA2200.html

ライム病(ライムボレリア症)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsb/topics/LymeHP/Site/LymeQandA.html

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